NOЁL心の病になった日・発端2004年4月23日(金)。前日帰宅した私は、NOЁLがやたらに首を振って耳を掻いているのが気になっていました。この時期は換毛期なので、耳を掻く仕草が目立つのですが、なんだか、この日はとにかく首をたくさん振って、耳の中が痒そうだったのです。懐中電灯を当てて、静かに中を見て見ても、とても綺麗(うさ丘さんで綺麗にしてもらったばかりでしたし)で、耳垢も全くたまっていません。なんだろう・・・ 翌日(金曜日)になってもまだ首振りが激しく、昨日よりよく振るようだった。うさ丘さんに相談して、2.3日様子を見て、それでも首を振っていたら病院へ。。。とのアドバイスを受けました。それなのに、金曜日の午後、やっぱり我慢できずに、NOЁLを病院へ連れて行ってしまいました。私としては、何度か心の中で「あと何回首を振る仕草をしたら病院へ行こうか、やめようか、行こうか、やめようか」と自問自答していました。それでも、首振りの回数が多く感じられ、良かれと思って午後4時半に病院へ行きました。 NOЁLは病院が大嫌いです。過去、何回も診察台からダイビングをして、逃げ回り、いつもバスタオルでグルグルにされて診察や健康診断を受けているほど。この日も今まで以上に暴れました。待合室に犬が多かったせいもあるでしょう。 やはり、耳の中はとても綺麗で、特に首振りの原因となるものが見つかりませんでした。先生は念の為に、耳ダニ用の薬を耳の中と耳の付け根に塗ってくれました。ついでに口の中も見ていただき、葉の状態も褒められました。 さて、私の苦悩はこれからでした。 家に帰っても、NOЁLの様子がおかしいのです。爪切りの後や、健康診断の後、家に帰ると、しばらく引きこもって、そのうち元のNOЁLに戻るのですが、この日は、本当に違っていました。病院の診察室で、逃げ惑って走り回って怯えていた状態のまま、そこにいるのです。私が近づいても敵に襲われて逃げるウサギのように、そこにいるのは、ペットのNOЁLではなく、野生の本能が働いているウサギなのでした。 何も食べない、排泄もしない、1箇所から動かない、人間に怯える、もちろん名前にも反応しない、とにかく、ここに書けばきりが無いほど、1つも『NOЁL』じゃなかった。今までのNOЁLはどこに行ってしまったのか。。。夜はケージに入れて寝せているのですが、この日は、ケージに入るどころか、とにかく、部屋の隅っこでただただ怯えて警戒しているだけのNOЁL。無理に近づかないように、そのままにして私たちは寝る事にしました。金曜日の深夜12時のことです。 翌日、午前4時に夫と2人で起きてみました。驚いた事に、この4時間の間、今までいた場所で同じ姿勢のまま、おそらく1歩も動く事無くそのままのNOЁLがいました。よほど昨日の出来事が怖かったのでしょう。私は涙が出てきました。私のせいで、NOЁLがこんなになってしまった。どんなにか怖かったんだろう、どうして病院に連れて行ったんだろう、どうして、もう少し様子を見てあげられなかったんだろう。 とにかく、部屋の中に放置しているのは何かと落ち着かないので、夫と2人でNOЁLをケージに入れてそっとしておこうという結論に達しました。 怯えているので、近づけない。NOЁLをケージまで導くしか方法はありません。クッションやタオルで、NOЁLを導こうとするのですが、逃げ方が尋常じゃありません。壁に体ごとぶつかり、部屋中をもの凄いスピードで走り逃げ、やっとの思いでケージに導いた時でも、体当たりでケージに入っていきました。気が付けば、NOЁLのどこからか血が出ていました。。。 ケージに入っても尚、ケージ内で体当たりしている様子を見て、私は本当にNOЁLがどうにかなってしまうのではないかと思いました。もう、完全に今までのNOЁLではなくなっていました。ケージに入れた後は、私たちと顔があわないようにと、私たちは別室で生活しました。 午前8時半。うさぎの丘さんに経過報告。現在のNOЁLの状況を話しているうちに、涙がどんどん出てきて(年甲斐もなく・・・)阪田さんに慰められました。阪田さん曰く、機嫌を損ねているので、NOЁLが落ち着くまではあまり接さず、NOЁLの好きなように行動させ、好きなものをたべさせて回復を待ちましょう。と。今は心配かもしれませんが、必ず元のNOЁLちゃんに戻ります、との話をしてくれました。 果たしてNOЁLは今までのように、呼べばやってくる、ナデナデして~って背中をクルッと向ける、ニンジンさん踊り(くるくる回る)、などなど元の懐いたうさぎに戻れるのでしょうか・・・?この時点での私は、こんなこと、もしあったら夢のようだと思っていました。だって、ほんと、NOЁLの表情、態度、どれをとっても今までのNOЁLの感じじゃないのです(何度も書いていますが)。 |